超電導リニアモータカー
わたしたちは、日本の優れた鉄道技術や環境技術を活かし、自動車・航空機に依存しない社会づくりを目指しています。日本の自動車のCO2排出量は約1億8,000万トンにも上り、運輸部門におけるCO2排出量の約86%を占めています。自動車よりもCO2排出量が少ないリニアモーターカーを普及させることで、環境負荷の低い交通社会の実現に取り組んでいます。
リニアモーターカーは速いだけでなく、
環境にやさしい乗り物です
日本の技術によって開発された超伝導リニアは、最高時速603km/hを記録し、2015年6月にギネス世界記録に認定されました。
さらに、超伝導リニアはCO2排出量が少なく、東京~大阪間を移動する場合、一人当たりCO2排出量を自動車の4分の1、航空機の3分の1に抑えることができます。
国内外で超伝導リニアが主要な交通手段になれば、CO2排出量を大幅に削減することが可能です。
わたしたちは、モーダルシフトによって
環境保護を実現するため、1992年から
リニアモーターカーの普及活動を行ってきました
1992年に竹下登元首相を最高顧問として、上海・杭州リニアモーター鉄道建設調査委員会を発足し、上海~杭州間でリニア建設の実現性に関する調査を行いました。その結果、中国の第九次五カ年計画で重要研究課題としての採用が決定しました。
その後、浙江大学でリニアモーターカーの国際シンポジウムを開催し、日本、アメリカ、ドイツ、カナダ、中国などの鉄道権威者による意見交換を行うなど、上海トランスラピッド(リニアモーター鉄道)の基礎づくりに貢献しました。
さまざまな分野の専門家との議論を通じて
低炭素社会におけるリニアモーターカーの
意義を考え続けています
2007年には国際協力銀行との共催で日中合同都市交通研究会を開催し、リニアモーターカーを中心とした都市内・都市間交通の現状と将来について意見交換を行いました。
また、上川陽子衆議院議員を座長とするアジア環境交通システム研究会を主宰し、アジアにおけるモーダルシフトの重要性や、低炭素社会におけるリニアモーターカーの意義について協議しました。